TESLAモデルXフロントガラスの断熱性能(IRのカット量)を計測して見ました。
2017/08/28/ 國本晴久
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TESLAモデルXのフロントガラスの断熱性能を計測して見ました。
TESLAは、モデルXも、モデルSも開放感にすぐれた
大きい窓ガラスを採用しています。
先に結論!!
TESLAのフロントガラスは優れた断熱性能のガラスを採用しています。260➡︎110に軽減
※しかし開口部が多く、乗っていると車内に入る熱量も多く感じます。
カーフィルムの作業工程は、別のブログにて↓ ↓ ↓
【TESLAモデルX P100D】窓ガラス透明断熱フィルム施工・全面貼り【車検対応】京都の有名店ビーパックス社とコラボ!!
さて、赤外線計測器で、天気のいい日に計測をしました。
外での赤外線量は、250〜300W/㎡ 平均で260W/㎡
TESLAの車内フロントガラスを通すと100〜120W/㎡ 平均で110W/㎡となりました。日差しによって変化
260➡︎110へ軽減 110/260=0.42
かなり優れたガラスです。
そこから、
当社採用のHCP88を通すと、110➡︎95へ軽減 95/110=0.86
ガラスとフィルムを合わせると260➡︎95へ軽減 260/95=0.36
日本の車検では、フロントの3面(運転席・助手席のドア・フロントガラス)の可視光透過率を計測し70%以上が車検対応の基準値となります。
※可視光透過率とは、何もない空気を100%として目視の妨げになると%が下がります。
TESLAのフロントガラスの可視光透過率は、21.8%ダウンの78.2%でした。
フロントドアガラスの可視光透過率は、24.1%ダウンの75.9%でした。
当社採用のHCP88を施工すると可視光透過率は約1.5%程ダウンします。
フロントガラス 78.2% ➡︎ 76.7%
フロントドア 75.9% ➡︎ 74.4%
となりますが、充分に車検対応範囲内です。
これだけ大きい開口部だと日差しの入る量も多いです。
そのために太陽の日差しにより体感温度は、どうしても高くなってしまいますが、カーフィルム施工による暑さ対策があれば、さらに快適さは増します。
カーフィルムによる太陽光からの暑さ対策は、赤外線(Infra Red)インフラレッド略してIRを反射、吸収、させることで、車内温度の上昇を軽減します。今回施工した商品は、メーカー数字は高くはないのですが、計測器を使って実数値を測ると若干良い数字がでることもわかりました。
こちらの商品(HCP-88)
日射反射率は、 7.9%
日射吸収率は、15.9%
遮蔽係数は、0.92
遮蔽係数とは、3mmの透明板ガラスの透過、及び再放射による室内流入熱量を1.00として、太陽光線の流入熱量を表す数値です。
今回このフィルムを採用した理由は、3点
1点目:フィルムの大きさが他社製品より大きく、TESLAの大きいガラスに向いている
2点目:熱加工の整形に優れているため、TESLAのようにガラスの凹凸があるガラスに向いている
3点目:カタログ値でなく、実測値で若干優れていた。
※3点目については、各社メーカーの車検対応の透明断熱フィルムは、性能差はほとんど無いこともわかりました。
HCH-70とHCH-80は、性能は良いのだが、可視光透過率で70%を切ってしまうので、車検対応が難しいと判断
今回の共同検証、共同基準作りにて解ったこと
モデルXのフロントガラス上部ボカシの部分は、透明断熱フィルムで無くても良くここの部分は、遮蔽係数の高いミラータイプのフィルムを使えば、もっと車内の快適環境を提供ができる
曖昧な認識は、しっかり調べて事実を掌握することが大切であることを、学ばせていただきました。
B’PACSビーパックス井上社長
場所と計測機材、材料提供をいただき誠にありがとうございました。
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